こだわり / by Tetsuo Kurita

写真展『チベット、十字架に祈る』

大阪会場でのレイアウトをどうするかとっても悩みました。構造の異なる複数の会場を前提にレイアウトを作成するのは困難であり、逆に面白みのないものになります。そのため、東京会場に絞って先ずは作り上げました。それをどう大阪でも展開するか。

ご覧のように、東京の一番奥の壁には通路があり、壁部分の中央ではなく右に寄せて大きな作品を配置しました。そうすることで、ほぼセンターにメインの大きな作品(大きな作品3点のうちの1点)が来るように配置しました。天井を見ていただくと、実際には中央ではなく左に少し寄っていることが分かるのですが、テーブル&ソファーの位置(中央よりも少し左寄りに配置)の関係で中央にあるように感じるカラクリです。

今回の大阪会場は、この壁の長さはほぼ同じで、通路がないため、細長い会場なのです。その時に、この大きな作品をどうやって中央に持ってくるか、これが一番悩んだ部分です。この壁が東京と同じレイアウトだと、中央では無いためインパクトに欠けるからです。
小さな作品を左右に3点づつ配置するにしても、いろんな並べ方があります。また、右側も左側と同じ面積を使うと、窮屈になります。さらに、作品は壁から数センチ出っ張った(浮かせ)展示のため、隣接する壁の端の作品と干渉します(実際には直接当たらないが、窮屈で見苦しくなる)。

あれこれ悩んで何とかレイアウトができました。
たぶん、皆さんこんな小さなことで悩むんですか?と思われるでしょう。
完璧主義なところもあるのですが、多くの小さなこだわりの積み重ねがあってこそ、一つの「作品」へと成ってゆくと信じています。
大阪での展示も、いよいよ5日後の12/3(木)からです!
皆さん、是非お越しください!会場でお会いしましょう!

写真展の詳細はこちらにて
写真展『チベット、十字架に祈る』

TetsuoKurita_Blog20201128_2.jpg